川口の有名人

【インタビュー】川口市出身のシンガー工藤慎太郎さんが15周年記念コンサートを開催!

どうも~!

よへえ@川口なびっ!でございまーす!

なんとなんと!今回はまたまたあのアーティストの方にインタビューを答えてもらっちゃいましたよ~

でででーん!

そうです、川口市出身のアーティスト「工藤慎太郎」さんでーーーーす。

 

工藤さんには以前にもインタビューをさせていただいたことがあるんですよ!

その時は同じ川口市出身のアーティストである島田笑太郎さんと小林拓真さんと合同で飲み会インタビューさせていただきました。

以前おこなわれたインタビュー記事はこちら↓

川口市のシンガーが集結!工藤慎太郎さん島田笑太朗さん小林拓真さん

 

そんな工藤さんは今年て15周年を迎えるという事で「工藤慎太郎15周年記念コンサート」を2021年11月11日に開催するようです。

 

15周年記念のコンサートを開催するという事で、いくつかの質問をさせていただきましたのでご覧ください。

Q1.今回は15周年の節目となる記念コンサートという事で今までと違う「想い」があると伺いましたが聞かせてもらえますか?

一言で言うと15周年記念コンサートは「自分探しの旅から帰還コンサート」「おかえり慎ちゃんコンサート」なんです!

私工藤慎太郎はデビュー前、華々しく川口駅で「お見送り会」みたいなのをしてもらったんですね。

川口市長(当時の岡村市長)や、スカウトしてくださった僕の恩人八代亜紀さんなどが、川口駅の西口のコンコースに集まり、「路上ライブからメジャーデビュー!」みたく花道を作ってくれたんです。

もちろん路上ライブに集まってくれてた大勢のファンの方々も背中を押して下さってました。ある種の「スター街道」ってやつです。

僕はもちろん作曲活動や、ライブ活動など努力してましたし、めちゃくちゃ頑張ってたなぁって未だに覚えてます。

けど、反面思ってたのは「こんなにうまくいっていいのかな」って思いでした。なんか追い風しか吹いてねぇけど…大丈夫か!?みたいな。

今振り返ると、やはり運や流れみたいな追い風が確かにブォーっと吹いていた気はします。
で、デビューして全国に行くわけですね。八代亜紀さんと!

いきなり昨日まで路上での歌い人が、スポットライトドカン!音響ドカン!お客さんドカン!ホールドーン!みたいな場所に立つわけです。

鼻血出ましたからね、実際。

リハーサルの休み時間に食べたラーメンにポタリ、落ちたの未だに忘れません。緊張もありましたし、ただならぬ興奮もありました。

自分の音楽で何か変えてやる!みたいな野心があって、もう脳みそが燃えてるんですね。今ならわかるんですけど、革命者ってあんな感じなんだろうなって。

まぁ、自画自賛みたく聴こえるかもですが、本当に当時はイッちゃってました。音楽の神様に導かれ…じゃなく、自分が”音楽の神様”みたいに信じちゃってました。

だから毎日ライブでも苦でなく、むしろもうワクワクしちゃって「給料いらないです」って事務所に言ったことありましたもん。

完全にハイな音楽没入状態が何年も続きました。賞を頂いたり、TV CMで僕の歌がドカっと流れたりして、追い風ビューでした。

そんな風の吹き回しが変わるのが、デビューして5年くらい経ったくらいで…。

なんか自分って、目指してる「本物」と違くね?みたいな疑問が自分の中にフツフツ出てきたんですね。

この本物って定義は未だに僕の人生の課題で、すぐこれだ!とは答えられないんですが、なんか「俺…本物じゃないな。本物まがい?じゃね?」って自分に問うようになったゃったんです。

そこから歌い方の研究とかして、また作曲とかも考え直して、感性と直感や好みだけでやり過ごしてきた箇所を見直し始めたんです。そしたら、歌が歌えなくなっちゃって。

自然にできてたことが自然じゃなくなっちゃったんですね。

よくスポーツ選手で聞いたりするイップスのような。当たり前にできてたことが急にできなくなってしまうのに似てるかもしれません。

歌うたえなくなると、スタッフも当然心配してライブを休ませる。で休むと、歌えるか不安になるから心理的にも内に内にいく。

焦りもあったけど、抜け出し方がわからない渦にはまり込んだ感じが当時ありました。結局、そこから数年して元いた八代さんの事務所を頭下げて出るんです。

そこで「自分はもう一回裸になって自分と向き合わないと本物にはなれないな」って思ったんです。

そこからの年月、音楽の聴かれ方も変わってきましたが、その中で学校の校歌を作らせて頂いたり、川口社会福祉協議会さんとコラボして楽曲を作ったり、色々やらせて頂きました。

で、今のコロナ禍を迎えて、ますます音楽の立ち位置が不安定になっている今、15周年記念コンサート(感謝)なんかカオスと言っちゃ申し訳ないですが、僕の過去がミックスジュースになり、ドンッとテーブルの上でコップに注がれる感じ。

こう言ったら飲みたくねー、なんかドロッとしてそう…みたく避けられそうだけど(笑)

また真面目な話に戻りますが、このミックスジュース…今意外と美味いんです(笑)いや、本当にサッパリしててくどくなくて、昔ほど角もなく甘すぎもなく。

何より飲むとお通じ良くなって、美肌効果もある!(笑)と言うのもジョークですが、今の僕、美味しいんですよ。

それは、昔のデビューしたての頃や、20代30代の頃は自我があまりに強かった。歌の世界や音楽はいいけど、なんか自分の人間性に深みを持てなかった。

自分を心底信じてあげられなかったんです。歌と自我が乖離していた、と言ったらいいかもしれません。

それが、今ようやく自我が歌を抱きしめてやれるようになった。自分で書いた歌詞を自分の人生に落とし込んで歌えるようになった。

よく、シンガーソングライターって呼びますけど…僕の場合、「シンガー」と「ソングライター」が別人だったんです。

僕の中のソングライターが、工藤慎太郎って歌手に「どんな歌が合うかなぁこいつには?」って頭を捻って考えてたんですね。

それは同一人物でありながら、同一じゃないんです。デビューしたてのころや若い頃って、不器用さや貧しさや至らなさも絵になるじゃないですか。

だから、そんなありのままの若僧・工藤慎太郎に歌を書き続けてきたわけです。けど年齢が30近くになると、自分像が揺らいできて、やるこたぁやっちゃって、頭でっかち経験不十分の中途半端な大人まがいになっちゃうんですね。

まぁ、ずいぶん自分を卑下しますけど…本音です。そうなると、「ソングライター」の僕は戸惑うわけです。

「あれ?工藤慎太郎ってどんなキャラ?どんな歌作りゃいい?どんな声で歌わせりゃいい?」みたいに。そうなると活動休止ですよ。自分が見えないわけですから。

いわゆるありがちな僕は「本物」って言う名の「自分探しの旅」をしはじめちゃったんですね(笑)振り返ると沢山の方々に迷惑をかけてきたなと反省します。

で、話がミックスジュースの場所に戻るんですが、色々人生経験して、痛い想いもして、落ち込んで泣いて、床に転げ回って泣いてそんな日をくぐって、15周年記念コンサート。

シンガーの部分の工藤慎太郎が、ソングライターの自分にようやく追いついた感じです。
もっと簡単に言ったら、人間的に自信がつきました。

「色々あるのが人生さ」って、腑に落ちて言えますもん。

前までは「色々あるのが人生さ。けど色々ありたくないけど」って感じだった脳はわかってるけど、体は未体験…みたいな。だから腹の底からの説得力がない。

今だと、多少無骨だろうとズンと一本太い脈が走ってると言うか、「俺だけど、何か?」みたいな部分がある。

逆に言うと、他の部分は気を抜いてもいいやって部分もある。自分の生きてきた思い出や哲学に誇りを持ってるから。それが骨だから、他の肉なり血は流動的にフラついてもOKみたいな…。

今またこんな僕に本物の「追い風」が吹いてくれているのを体感してます!メラメラしたやる気が湧いています!

そんな工藤慎太郎を見てもらいたいと言う想いの入った「お帰り慎ちゃんコンサート」になってます。

Q2.15周年記念コンサートを楽しみにしている方も多いと思いますが、今回の注目ポイントを教えてください!

音楽面で言ったら、初のチャレンジとなるんですが…弦楽四重奏の方々をメンバーにお招きしてステージを構成します。

実は僕の曲って編曲でかなり弦楽器が使われているし、クラシックな要素が散りばめられてるんですね。だから本当は弦楽四重奏なんか一番相性いいはずなんですよ。

けど、弦楽四重奏って聞くと高級感があったり、ハイセンスなイメージあるじゃないですか。だからなかなか機会がなかったのが正直なとこでした。

今回は音楽プロデューサーの小倉良さんが「声かけてみるか!」と言ったところ、「慎太郎!美人な弦楽四重奏の女の子達がOKしてくれたぞ」って返答があって…。

即座に僕は「即決!決まり!よっしゃぁ!」みたくなりまして(笑)

けど、実力はもう日本屈指の方々と言うこともあり今から会ってリハーサルするのがワクワク楽しみなんですよ。

あとは川口リリアの音楽ホールは、僕の路上ライブ時代からの夢のステージなんです。
もちろん何度も立たせてはもらっています。

けど、どんなホールよりも品があって落ち着いて、あんなにシンと気持ちが静まり返る場所ほかにないんですよね。

だから僕にとって神社仏閣に近い雰囲気あります。清らかな気持ちでいられる、戻される場所って意味では。

そんなホールで美人四重奏と共演ですからね(笑)なんか背中から翼が生えてきて思わず羽ばたいちゃいそうです!

Q3.コロナ禍という前代未聞の時代になり生活そのものや考え方、音楽への取り組み方で変わった点などはありますか?

大事なものって、心だよなって。シンプルな場所に立ち戻されました。

コロナ禍が始まって、まっさきにやったのが断捨離でした。家の3分の2近くのものを捨てたんです。

タンスから使わなかった家具、服やキッチン用具から何から何まで。ドサーっと捨てて空っぽの部屋にいたら、気持ちに風が吹くのがわかったんです。

「あっ、あんまりモノいらねえや」って。

むしろ「なんもないが気持ちいい」って感じて。思い出くんさようなら。また違ったかたちで戻ってくるんだよって(笑)

それはモノだけに限らず、色々に使ってた時間もそうでした。会う人も、行く場所も吟味していきました。

そして生まれた隙間に、本当に大事だと感じる栄養ある時間をはめていったんです。

例えば茶道を習い始めたり、山登りし始めたり、料理をしたり、無言でも気にならない仲間とお茶したり。

一種のおじいちゃん化現象?かもしれませんけど、落ち着いたと言うか、心身や心の糧に本当になるものを体験していこうってなったんです。

余談ですけど、食べものにもカロリーは高いけど栄養分がない食品っていっぱいありますよね。味付け濃いけど、全然身体のためにはならないみたいなやつ。

それと同じで、過ごす時間にも情報量や刺激は強いけど、何の心の足しにもなってない経験っていっぱいあると思うんですよ。それをみんな普通に流してしまってる。

やってくる日々の情報がジャンクフードかどうかを識別せず過ごしてる気がする。僕は、コロナ禍になってそれをめちゃくちゃ意識するようになったんですね。

心の胃袋をジャンクに侵されないようにしたいって思ったんです。それは曲を作る仕事柄、歌う仕事柄ってのもあるけど、いち人間として純でいたいからなんですね。

純って言葉は照れ臭い言い方だけど、当たり前を当たり前に感動したり感謝できる為に必要なものだと思うんです。

「青い空って綺麗だなぁ」って言うためには、やっぱり愛がなきゃ言えないですよね。そこが一番人間大事な部分だと思うんです。

それだけでいいんじゃないかって、思いますもん。

コロナ禍で、純になった慎太郎。むきたて、茹でたてトウモロコシ。

ピュアっピュア〜♫

Q4.以前、少しお話しした時に今後は川口市内で色々な取り組みをしていくという事でしたが、その後動きはありましたか?

今度、実は新しく川口にイベント会社が立ち上がるんです。

「オフィス 空」(そら)と言うんですが、そこの事務所の社長と最近毎日のように会って話をしているんです。

川口をさらに盛り上げてゆくためには?工藤慎太郎はこうあるべきだ!みたいな建設的な話がバンバンできてるんですね。

そんな中で、「じゃあイベント会社を立ち上げ、そこに僕が所属するってのはどうですか?」みたく話が膨らんで、本当にそれをその方実行しちゃったわけです。

僕も、その社長も川口出身だから川口の良さを十分に知ってる。徹底的に川口をフューチャーしたイベント会社(タレント事務所?)があってもいいじゃないかって発想が出たんですね。

それは決して内向的な事じゃなくて、ちゃんと地に足がついた、今の時代ならではのしっかりした文化の伝え方なんじゃないかって思うんですね。

地元密着って言うと限定的に聞こえるけど、「それが僕たちです」って胸張れば、それがスタイルになる。

遠くの知らない誰かより、顔のわかる目の前の人を幸せにできなくて、何が愛だよって最近よく思いますもん。

広い空のように、昇る太陽みたいに誰の上にもある、繋がってる優しさ。
いい名前ですよね。

まだまだ駆け出しかもしれませんが、たぶんこれから変化かなりあると思います。楽しみにしていてください。

Q5.新たな楽曲の作成やCDなどの発売などを心待ちにしている方も多いと思いますが、今後そういった予定はありますか?

「オフィス 空」と提携して、今実はカバーアルバムの企画を考えています。

単なるカバーアルバムでなく、世代の架け橋になるような作品を。例えば坂本九さんの歌なんか、時代を超えて知られてますよね。

あえて今の僕が、心地よくそんな超スタンダードな歌を録音して、10曲くらい詰め込んだ作品をリリースする。

それを持って頑張って歌い続けるわけです。そうすると、オリジナル曲では入り込みにくかった方々も「工藤慎太郎ってシンガーいいね」って興味を持ってくれるんじゃないかって思ってるんです。

まぁ、そう簡単な話では無いですが…わかりやすさは出ると思うんです。「孫にこのCD買って聴かせよう」ってプレゼントで買ってくださるお爺ちゃんお婆ちゃんもいらっしゃるかもしれないし(笑)

何より、僕はオリジナル曲にこだわらなくなってます。

もちろん作曲はし続けますが、人間・工藤慎太郎がどう世の中に還元できるかを第一に考えた時に、カバーアルバムを引っ提げて動くことは良いことだ!と腑に落ちたわけなんですね。

今、レコーディングがスタートしています。

乞うご期待です。

Q6.15周年を迎えて、今後の意気込みを聞かせてください!

デビューして15年…あっという間でした。

けど、歌手と言う道を選んだからこそできた経験が沢山あって。歌も歌えたし、曲も作れた。感動できる琴線があって、環境もあった。

けど、頭でっかちの未熟な大人だったんですね。

もう40歳、僕は大器晩成タイプと言ってくれる人がいます。そう思うと、今の年齢が一番良いスタートラインなんじゃね?って思ったりします。

好きな映画に北野武監督のキッズリターンがあるんですけど、最後の主人公達のかわすセリフにこんなのがあるんです。

「俺たち終わっちゃったのかな」

「バカやろう、まだはじまっちゃいねえよ」

あそこのラストに何回救われたことかって思うんですね。

ぶっきらぼうなやりとりですけど、「そうだよな」ってどんな大人になっても胸にくるんですよ。

僕も諦めそうになった時、何回もありましたけど、やっぱしがみついちゃってますもん歌に。歌をうたってる自分がやっぱり好きですもん。

自分を好きでいたい。

だから歌ってたい。

それがエゴや執着でも、やっぱ幸せでいたいですもんね。自分を諦めたくないってのが、僕の今までです。

そして、そこに縛られず、世界に愛を還元していこうってのがこれからです。長い長い歳月、あっという間の歳月…。

捉え方で変わりますけど、確かな心の幹になった15年です。

最後に、こんなワガママな歌手の僕をずっと見放さず、歌を聴き続けてくださる方々には感謝しかありません。

もう「肉親ですか!?」ってくらいの絆で僕を支えて下さってる。

「ありがとう」の言葉と同時に、歌でそれを表現し続けなきゃなって心からそう思うんです。

愛ですよね、やっぱり。

工藤慎太郎15周年記念コンサートまとめ

いかがでしたか~

全部書き終えて確認の為に読み返しても現在の工藤さんの内面が垣間見えて、あっという間に読み終えちゃうんですよね~!

15周年記念コンサートを皮切りに新事務所&新アルバムと怒涛の展開が待ち受けていて今後も本当に楽しみです!

工藤慎太郎さんOFFICIALS SITE

工藤慎太郎さんOFFICIALS BLOG

「工藤慎太郎15周年記念コンサート」詳細

足跡に咲く花~開花~

◯日時:2021/11/11(木)
◯場所:川口総合文化センターリリア 音楽ホール
◯開場/開演: 18:00 / 19:00
◯値段: ¥4.000 全席指定
(※8月7日土曜日チケット発売開始)
◯問い合わせ:
リリアチケットセンター 048-254-9900

◯メンバー:
Vo 工藤慎太郎
(Kudo Shintaro)
Gu 小倉良
(Ogura Ryo)
Sax 昼田洋二
(Hiruta Yoji)
Pf & Cho 山岡 恭子
(Yamaoka Kyoko)
Key 桑原康輔
(Kuwahara kosuke)
Perc 小久保”Bon”里沙
(Kokubo Bon Risa)
String quartet 島内晶子
(Shimauchi Akiko)

◯主催:クレッシェンズ
◯共催:(公財)川口総合文化センターリリア

工藤慎太郎15周年記念コンサートの公式HPはこちら

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