昔懐かしい雰囲気の立ち食いそば・うどん屋
蕨駅東口から徒歩1分のところにある立ち喰いそば・うどんの吾妻屋さんへ。
サッと暖簾を潜ると食券機が左手にあり、カウンターに並ぶ男達は黙々と麺を啜っている。
カウンター内で忙しそうにしている店主の調理する音とグラグラと湯が煮立つ音だけがBGMとなっていた。
券売機で食券を購入
僕は例に習い、そそくさと券売機で天ぷらそばの食券を購入した。
カレーライスとコロッケも追加しようと迷ったが券売機の前でもたもたと悩み続けるのは無粋だ。
ここは天そば一本勝負としよう。
店主に食券を渡す。
店主に「そば?うどん?」麺をどっちにするか問われる。
僕はメディアをやっている悪い癖が出てしまい「どっちが人気ですか?」吾妻屋さんではどっちが推しなのかを伺おうとしたのだった。
無粋無粋無粋ブス超無粋である。
店主は「好みだね」
一人カウンター内でこの城を守り続けている、忙しさMAXの店主に無駄なラリーをさせてしまった事を今も後悔してやまない。
その節は大変申し訳ございませんでした。
サクサクのかき揚げがのった天そば
そして僕は天そばを選んだ。
無駄ラリーを経たにも関わらず、秒速で出てくる天ぷらそば。
立ち喰いそば屋さんの提供スピードは亜空間異空間パラレルワールドのどれかであると思う。
おかしい物理的にこの速さおかしいって。
でもせっかちな僕にはとても嬉しい。
そして、この時点で日本無粋ランキングでも上位に位置している僕は隣のスーツのお兄さんが食べているデカい謎の天ぷらに目を奪われて無粋を重ね続けていた。
追々調べたらコレはイカの足、いわゆるゲソ天らしい。
吾妻屋さんの人気トッピングなんだとか。
いや別に、かき揚げ食べたかったし。
別にゲソ天じゃなくてもいいし。
その後、夜な夜な近隣のスーパーでゲソ天のお惣菜を探したが、この日は食べられず仕舞いだった。
モチモチの太麺で美味しい
気を取り直しそばをかきこもうじゃないか。
黒い関東風のつゆ、柔めの麺、デカいかき揚げ、小口切りのネギというシンプルフォーメーション。
そうそうこういうのでいいんだよ。
いや、こういうのがいいんだ。
無我夢中で食べ進める最中、子供が小学校で育ててきたシシトウが赤と緑の実が成って、赤は唐辛子みたいだから辛そうだよね〜って食べたら本当に人生で一番辛い思いをし、パパ可哀想だから緑の方も食べて良いよと子供の優しさを感動しながら受け取ったその優しさの結晶ともいえる緑シシトウも、同じ極辛であったあのただただ舌を痛めつけたあの日を思い出していたら、そばを食べ終わっていた。
あれ程食事では集中しろと言ったのに。
ただ脳裏にしっかりと美味しかった記憶が残ったのであった。
ごちそうさまでした。
吾妻屋さんはなんと6時30分から営業中!
近くに来たら是非立ち喰いしてってくださいね。
立ち喰いそば・うどん吾妻屋さん詳細
住所:〒335-0002 埼玉県蕨市塚越1丁目2−14
電話番号:048-433-6502
営業時間:6時30分〜23時
定休日:日曜日
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